ビデオカメラは主にハイビジョン(HD)で撮影されます。拡張子はMTS、又はm2ts。
通称「AVCHD」と呼ばれています。
画質とサイズは以下の通り。
- HD(AVCHD):24Mbps,1920×1080,16:9,拡張子:MTS(m2ts)
このハイビジョンの映像をiMovieにを取り込んだ場合、AVCHDが別ファイルに変換されます。
「どのようにファイル変換されているのか?」についてご紹介します。
iMovieに映像を取り込むとファイルが変換される
iMovieは映像を取り込むと同時に、 ファイル変換(コーデック変換)を行います。Macパソコンで映像を途中で停止させることなく、快適に再生できるようにするためです。
動画ファイルは重いですからね。途中で停止しないようにファイルの変換がされています。
AVCHD と言えば、一般的にHDの最高画質(インターレース)です。※最近はプログレッシブが主流です。
このインターレースのファイルをiMovieで取り込むと、以下のファイルに変換されました。
- 拡張子:MTS(m2ts) ⇒ mov(QuickTime形式)
- サイズ,比率:1920×1080,16:9 ⇒ 変更なし
- コーデック(映像): AVCHD(MPEG-4 AVC/ H.264)⇒ Apple Intermediate Codec
- コーデック(音声): ドルビーデジタル ⇒ Linear PCM(非圧縮)
拡張子movとは、Appleの「QuickTimeコーデック」です。
コンテナ方式(入れ物のようなもの)になっており、 コンテナの中には映像がApple Intermediate Codec、音声がLinear PCMで入っています。
Apple Intermediate Codecとは、いわゆる中間コーデックです。低圧縮で6秒間の映像でも86MBもあり、1時間の映像では約40GBにもなります。HDD泣かせですね。
このコーデックに変換すると、ファイルサイズは大きくなりますが、Mac上では快適に映像を編集することができます。
低圧縮だけにフリーズ等の心配もありません。サクサクですね。
まとめ
昔AVCHDが登場したてのころは、高圧縮のため、どのPCでもフリーズしてお手上げだったことがありました。
それ以前(HDV時代)からApple Intermediate Codecがあるので、高圧縮の動画ファイルの対応として登場したのでしょう。
しかし、今は変換する必要がないほどPCのスペックが上がっているので、そろそろネイティブ編集(ファイルを変換する必要がないので取り込み時間がかからない)ができるiMovieも出してほしいものです。
と言ったら4Kが登場して、また変換する必要が出てきました(苦笑)。
ビデオカメラの画質とサイズは常に上がっていくので、ファイル変換(コーデック変換)はずっと行われるものなのかもしれません。